ツアー旅行中は難しいかもしれませんが「個人旅行で、ある程度融通がきく」という方は、ローマから飛行機で1時間程度で行けるシチリアに足を延ばしてみるのはいかがですか?
同じイタリアとはいえ、歴史的に数多くの民族に支配されてきたシチリアは、イタリア本土とはまた違った雰囲気があります。
LCC(格安航空会社)を利用すればイタリア主要都市からシチリアへの旅費を抑えることも可能。
ということで今回は、管理人が実際にLCCライアンエアーでシチリア⇔ローマを往復した時に思ったこと、おすすめポイント、気を付けるべきポイントなどをレポートします。
ライアンエアーとは
ライアンエアー(Ryanair)とは、アイルランドのダブリンに本社をおくLCC(格安航空会社)。欧州のLCCの中では大御所中の大御所で、最大の航路ネットワークを誇っています。
日本からフルキャリアでフライト予約をした場合にはライアンエアーを利用することはないでしょうが、ヨーロッパを周遊する方や、周遊とは言わなくてもある程度自由に動き回れる方にとっては、大変便利な移動手段です。
ライアンエアーに乗ってみた結果
早速、シチリア(カターニア空港)⇔ローマ(フィウミチーノ空港)を往復して思ったおすすめポイントや気を付けるべきことをご紹介します。
おすすめポイント
①価格
最大の魅力は言うまでもなく低価格であること。
ちょっとした国内旅行のように気軽に欧州内を行き来できてしまいます。もちろん、早めに予約すればするほど驚くほどの低価格で購入可能です。(※手荷物だけの場合)
ちなみに今回は土日の利用で、3~4週間前に予約し、片道40ユーロほど払いましたが、1時間程度でローマ・シチリア間を移動できるなら本当に安いですよね!
時は金なりです!
②カターニア=ローマ間のエトナの絶景
航路が変わることもあるのでしょうが、カターニア→ローマへ飛ぶときは右の窓際、ローマ→カターニアの時は左の窓際に座ると、エトナ山を上空から眺めることができます。
晴れた日は本ッ当に絶景ですよ!
※後述しますが、座席指定をするには別途料金がかかりますのでご注意ください。
気を付けるべきポイント
①遅延
午前中のフライトならまだしも、午後はそれまでの遅れが影響して大幅に遅延することもあります。
遅延して当たり前だという心構えを持ち、フライトの後には重要な予定を入れないほうがよいでしょう。
②オンラインチェックイン
低価格のフライトを可能にしている理由の1つが、オンラインチェックインです。
購入後、フライトの60日前からオンラインチェックイン可能です。オンラインチェックインを各自で行わない場合、空港のチェックインカウンターでお願いすることは可能ですが、別途55ユーロがかかります。
じゃあもはやLCC使う意味ないよね…
なお、座席指定をしない場合(する場合は席によって+3ユーロ程度かかります)、2021年1月28日以降はフライトの24時間前~2時間前までの22時間の間にオンラインチェックインを行わねばならず、ライアンエアーアプリを持っていない人はメールで送られるボーディングパス(pdf)を印刷する必要があります。
この22時間の間にできる確証がない場合は、あえてプラス料金を払って座席指定をし、早めにオンラインチェックインを完了させ、ボーディングパスをゲットしましょう。
オンラインチェックインはしたがボーディングパスを印刷していない場合、ライアンエアーのカウンターで発行してもらえますが、発行手数料として20ユーロがかかります。
アプリに関しては、日本在住の方が欧州でライアンエアーアプリを使うのは結局難しいらしいので(ケータイの国の設定が日本になっているため)、印刷サービスが可能な宿を予約したり、印刷してくれるお店を確認したりしておく必要があります。
管理人の場合は、イタリアの住所&電話番号なので、現在のところ問題なくアプリは使えていますが、アプリは全部イタリア語です。
③機内設備とサービス
LCCですので、もちろん水さえ出てきません。機内販売はありますが、言うまでもなく割高です。
また、CAさんに不愛想な人がいても驚かないでください(私はそこまで不愛想な人に出会ったことはありませんが!)。少なくとも、日本レベルのおもてなしを期待するのはやめましょう。
また、機内の清掃が行き届いていない場合もあり得ます。
④荷物
手荷物は40㎝×25㎝×20㎝の大きさでなければなりません。もちろん厳密に長さを図られることはないでしょうが、座席の下に入らなければアウトです。
複数人で行く場合は、1人だけ預け荷物をプラスしたチケットを購入するのも有りですね。
さいごに:シチリア⇔ローマをLCCライアンエアーで往復してみた【旅レポ】
欧州LCCの大御所ライアンエアーを利用してみて思ったことをまとめましたが、いかがだったでしょうか。
気を付けるべきポイントは多々ありますが、これだけ低価格で欧州を飛び回れるななら納得…と言わざるを得ないようなことがほとんどです。
まとめますと、
- ある程度英語ができる(話せなくてもざっくりメールに書いてある内容がわかればOK)
- 個人旅行で自由に動き回れる
- あくまで移動手段だと割り切れる
という方には大変おすすめです。
最初と最後のフライトにすれば、スーツケースを宿に置いて1日身軽にカターニア観光して本場でシチリア料理を満喫する、なんてムーブも可能です!
低価格で、自由に、速く動き回れる時代だからこそ、「思い立ったが吉日」のような旅行もきっと素敵な思い出になると思います!