Buongiorno!シチリアのストリートフード大好きSaekoです。
シチリアはストリートフードもすごく充実していて、小腹が空いたときやレストランで食事をするほど時間がないときに大変便利。また、1つ1つが2~3€と安いので、旅費を抑えたいときにも大活躍します。
「B級グルメ」と言った方がイメージしやすいかもしれません
そんなシチリアのストリートフードに関して、1つ気を付けなければならないことがあります。
それは、
ということ。
「今お腹いっぱいだからまた明日食べよう」などと思っていると、次の町で見つからない!なんてことも起こり得ます。
ということでこのページでは、
- 「シチリア名物は絶対に食べたい!」
- 「おすすめのシチリアのストリートフードが知りたい!」
というグルメな方へ向け、
筆者が実食したシチリアのストリートフードの中から、シチリアに来たからには外せないおすすめを地域別にご紹介します。
シチリア内全域
まず、シチリア内全域でよく食べられているストリートフードをご紹介します。
アランチーノ/アランチーナ(Arancino/Arancina)
おそらく一番有名なシチリアのストリートフードでしょう。ライスコロッケのようなものです。シチリア東部ではアランチーノ(Arancino)、西のパレルモ地域ではArancina(アランチーナ)と呼ばれています。
種類はたくさんあるのですが、おすすめは何と言っても定番のラグー(Ragù)。いわゆるミートソースのようなものです。まずはこれを食べずにアランチーノ(ナ)は語れません。
たい焼きで言う、粒あんのような位置づけですかね。
ラグー以外にも、ピスタチオペーストやサルシッチャ(ソーセージ)が入ったものなど、色々あるのですが、それらは2個目以降に試してみて頂きたい!それぐらい、やはり、ラグーが美味しいです。
ちなみにラグーの場合、東部のアランチーノはエトナ山をイメージした山型、西部のアランチーナはシチリアオレンジのような丸い形をしています。(その他は見分けやすいように別のいろんな形をしています)
エトナ山はシチリアの東部にあるからね
パーネ・コンディート(Pane condito)
シチリア方言ではパーネ・クンツァート(Pane cunzato)と言います。
少しハードなパンに、オリーブオイルをたーっぷり。そこにハムやチーズ、アンチョビ、トマト、グリルしたナスやズッキーニ、ツナ…など色々な具材を挟みます。もう作られたものが並んでいるお店もあれば、自分で好きな具材を選んでその場で作ってもらえるところもあります。
もともとは、硬くなったパンを美味しく食べるために考えられたレシピですが、オリーブオイルの風味が口いっぱいに広がり、考えた人は天才だな!と思うくらいに絶品です。
シチリア東部
東部メッシーナ~カターニアあたりのストリートフードをご紹介します。
フォカッチャ・メッシネーゼ(Focaccia Messinese)
シチリア島北東部、メッシーナのストリートフードです。メッシーナの伝統的なスタイルなので、”Tradizionale(伝統的な)”と呼ばれることもあります。
トマト、アンチョビ、チーズ、そしてエンダイブという葉野菜を使います。アンチョビの塩気とエンダイブの風味がたまらない一品。
シチリア人によると、メッシーナへ近づけば近付くほど美味しくなる!そうです。
チポッリーナ(Cipollina)
シチリア島第二の町カターニアのストリートフード。
パイ生地の中に、玉ねぎとプロシュット、チーズが入っています。玉ねぎのやさしい甘みを感じる、シンプルだからこその飽きのこない味わいです。大きくてもパイ生地なので軽く、パクパクいけちゃいます。
スカッチャータ(Scacciata)
こちらもカターニアのストリートフード。
生地の間に、様々な具材を入れてオーブンで焼きます。生地も具材もバリエーションは多種多様です。写真はパンのような生地ですが、もっと薄いものや、パイのような生地もあります。
スカッチャータは、ピッツァほどの平たく大きいものが作られ、1ピースずつカットしてもらって購入することが多いです。
シチリア西部
続いて、西部パレルモ地域のストリートフードをご紹介します。
パネッレ(Panelle)
ひよこ豆の粉で作ったフリットです。素朴な味わい。そのままでも十分美味しいのですが、レモンを少し絞るとさらに美味しいです。
レモンの有無で、驚くほど風味が変わります!
写真にあるように、カッツィッリ(cazzilli)と呼ばれるじゃがいもだけのシンプルなコロッケと一緒にサーブされることも多いです。どちらも程よい塩気で飽きがこない味です。
パーネ・エ・パネッレ(Pane e panelle)という、パネッレをパンでサンドしたものもあります。
スフィンチョーネ(Sfincione)
分厚めの生地の上に、トマトソースや玉ねぎ、チーズなどをのせ、そしてパン粉も掛けて焼き上げたもの。外はカリカリ、中はふんわりなパンに、ソースが染みて美味。クセになります。
写真では食べやすいよう1口サイズに切られていますが、そのままかぶりつくのが一般的です。
パーネ・カ・メウサ(Pane ca meusa)
パーネ・カ・メウサはシチリア方言での呼び名。イタリア語で、パーネ・コン・ラ・ミルツァ(Pane con la milza)と言いますが、milzaは日本語では「脾臓」にあたり、「タチギモ」とも呼ばれているそうです。
このミルツァをスライスしたものをラードで煮込み、バンズに挟んでチーズをかけたもの。これがパレルモ名物パーネ・カ・メウサです。
※筆者はモツが苦手なのでまだ未経験ですが、パレルモのストリートフードとして外せないため(大阪でいうタコ焼きぐらい有名)ご紹介させて頂きました。
シチリア南東部
南東部のラグーサ地域で有名なストリートフードをご紹介します。
スカッチャ・ラグサーナ(Scaccia ragusana)
薄い薄い生地にトマトソースをたっぷりぬり、何回か折り畳んで焼き上げたもの。まさにシンプル・イズ・ザ・ベストな絶品。
こちらもいくつか種類があるのですが、まずはトマトソースと玉ねぎなど、シンプルな食材のものが個人的にはおすすめです。
まとめ:シチリアの必食ストリートフード【地域別おすすめ】
シチリアの必食ストリートフード、いかがだったでしょうか。
ご紹介してきたように、シチリアのストリートフードはシチリア内全域で見られるものもありますが、文字通り「ご当地グルメ」でその土地でしか食せないものもたくさん。
どんなにお腹がいっぱいでも、食べたいものは食べてから次の町へ移動しないと、後で見つからずに後悔することもあります。
また、どのストリートフードもお店によってレシピが微妙に異なるので、お気に入りのストリートフードがあれば、色々なお店で試してみるのもおすすめです。
ストリートフードはテイクアウトをして移動時のお供にするのも◎。旅行計画ならぬグルメ計画をしっかりたてて、シチリアのストリートフードも満喫しましょう♪