Buongiorno!
私がこの世で一番好きと言っても過言ではない不朽の名作、
『ニュー・シネマ・パラダイス』(原題:Nuovo Cinema Paradiso)
10回近く見てます!
その生みの親であるジュセッペ・トルナトーレ監督はシチリア州パレルモ県のバゲリーア(Bagheria)出身です。
パレルモから東へ約15kmのところにあります。人口約5万6000人と、パレルモに次いで、パレルモ県内で2番目に大きい町です。
同じくトルナトーレ監督の『シチリア!シチリア!』(原題:Baarìa)では、バゲリーアでもロケが行われています。ちなみに、原題のBaarìaとはシチリア方言(特にバゲリーアの方言)でバゲリーアのこと。発音は「バーリア」となります。
このページでは、そんな”バーリア”への行き方と見どころをご紹介します。
行き方
州都パレルモからは、電車で15分ほどで行くことができます。本数も1時間に2~3本と割と多いです。
Trenitalia(国鉄トレニタリア)
- 所要時間:約15分
- 料金:2.80€(片道)
町自体小さいので1日あれば十分周れます。パレルモに滞在して、身軽に日帰りで行くのもいいですね。
バゲリーアの歩き方
基本的に徒歩です。駅から出たら、まずブテーラ通り(Corso Butera)を目指しましょう。
バゲリーアを歩くにあたり、次の3本の道を頭に入れれば迷いません。この3本の大通りが、三角形のように交わっています。
- ブテーラ通り(Corso Butera)
- ウンベルト1世通り(Corso Umberto I)歩行者天国!
- パラゴニア通り(Via Palagonia)
見どころ
バゲリーアの一番の見どころは、町中に点在しているヴィッラ(Villa)と呼ばれる貴族の邸宅です。そのほとんどが18世紀に建てられたもの。中は見学不可のところも多いのですが、バロック様式の美しい外観だけでも楽しめます。
数あるヴィッラの中で、最も有名なのがパラゴニア荘。見学も可能です。
パラゴニア荘(Villa Palagonia)
1700年代に建てられた貴族のお屋敷なのですが、なぜこのパラゴニア荘が最も有名なのでしょうか?
それは、その奇抜さゆえ。
この荘厳なお屋敷の周囲には、小鬼やら動物やら人間やら数々の像・像・像!
別名、『モンスターの邸宅(La Villa dei Mostri)』とも言われています。
よく言えば、芸術とユーモアの融合?なのでしょうが、これを実際に自らの屋敷に作るとはかなり勇気がいるのでは。
1787年にあの文豪ゲーテが訪れており、『イタリア紀行』にも当時の訪問が記されています。(かなり辛口のコメントで有名です。読んでから行くと面白いと思います。)
1885年以降Castronovo家の所有となり、今でもその末裔の個人宅なのですが、屋敷の中の一部が見学可能となっています。
開館時間
- 4月~10月 9:00~13:00、16:00~19:00(最終入場30分前)
- 11月~3月 9:00~13:00、15:15~17:30(最終入場30分前)
※個人宅のため、開館時間の変更や、急遽見学不可となる可能性があります。事前の確認をおすすめします。
入場料 6.00€
公式ホームページ:http://www.villapalagonia.it/
【行き方】駅からパラゴニア通りを突き進めば突き当りです。ウンベルト1世通りにも面していますが、裏口になります。
このパラゴニア荘は、『シチリア!シチリア!』(原題:Baarìa)のロケ地にもなっています。これから行くという方も、もう行ったという方も、映画をご覧になってみてはいかがでしょうか?
マドレ教会(Chiesa Madre)
『シチリア!シチリア!』(原題:Baarìa)のもう1つのロケ地としては、マドレ教会(Chiesa Madre)も外せません。ちょうど、ブテーラ通りとウンベルト1世通りが交わるところにあるので、見逃さないはずです。
教会の前には広場があり、地元の人の憩いの場となっています。噴水がとても涼し気で、ついベンチに座ってゆっくりしたくなります。
おすすめ絶景ポイント
ブテーラ通りは、駅から歩くとなだらかな上り坂になっています。その突き当り、坂を上り切ったにところある市役所から、後ろを振り返ると、遠くに海が見えます。
まっすぐ伸びるブテーラ通りとその奥に見える海。
写真では伝わらないと思いますが、思わずシャッターを切りたくなるような景色です。(もうシャッターじゃないですが)
※交通量が多く、途中で振り返ると危ないので必ず市役所まであがってください。
さいごに
数々の名作を生み出したジュセッペ・トルナトーレ監督が生まれ育った、小さくも美しい町”バーリア”、いかがでしたか?ぜひ何か、トルナトーレ監督の映画をご覧になってから訪れてみてください。
バゲレーゼ(バゲリーア人)たちに交じって、「ここで暮らすってどんなだろう」と思いながら歩くと、感慨深いものがあります。
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