突然ですが、筆者はなかなかのシチリアストリートフードマニアです(自称)。
初めて行く町ではとりあえずストリートフードをおさえておきたいもんな
シチリアのストリートフードを色々食べてきて、とくにパレルモ近郊にあるバゲリーアという町のストリートフードは強く記憶に残ったのでご紹介したいと思います。
「パレルモから日帰りでバゲリーアへ…」「ささっと観光スポットを見て戻ろう…」と考えておられた方にこそ、ご一読いただけますと幸いです。
バゲリーアのおすすめストリートフード
それは、スフィンチョーネです!
スフィンチョーネって?
「え?スフィンチョーネ?」「パレルモのストリートフードでは?」
と思った方がおられたら、なかなかのシチリアのストリートフード通です。
スフィンチョーネ(Sfincione)はパレルモ地域のストリートフードで、ふかふか厚めのパン生地にトマトソースやアンチョビ、チーズなどをのせ更にパン粉を掛けて焼いたもの。(そう、パンonパンです!)
多くは、大きなトレーに入れてオーブンで焼くので、長方形や正方形などの四角い形をしています。
バゲリーアのスフィンチョーネの特徴
バゲリーアのスフィンチョーネは結構違います。
どこが違うかと言いますと、
そしてさらに分厚いです。
見た目は分厚いピッツァのような感じです。そして、
その代わり上にのるチーズが分厚く大きいです。(トマトを使っているのもありますが、基本的にはトマト無し=ビアンコです)
このようなバゲリーアのスフィンチョーネのことを、イタリア語で「スフィンチョーネ・バゲレーゼ(Sfincione bagherese)」といいます。
窯で焼くスフィンチョーネ・バゲレーゼのお店
バゲリーアにもたくさんお店がありますが、中でもかなり美味しかったのが、
Panificio Ragusa(パニフィーチョ ラグーサ)
1830年から続く老舗のパン屋さん(panificio)だそうです。
看板に“Antico forno a legno”と書いてあるのですが、これは昔ながらの窯で焼いているということ。開店前にお店の前を通ると、煙突からモクモク煙が出ていました。
開店後、早速中に入るとずらっとスフィンチョーネ・バゲレーゼが。同じく窯で焼いた美味しそうなパンもありました(シチリアはパンもおいしい・・・!)。
メニュー名は書いてないので店員さんに聞きます。ちなみに、対応してくれたのは親しみやすい若いお兄ちゃんで、英語はペラペラ!色々説明してくれてとっても親切でした。
一切れとか、半分などと注文すると、その場で切って包んでくれます。紙で包んでくれるのですが、紙を通してふんわりチーズが香り、食欲をそそります。(持ち帰りましたが、電車の中で何度食べようと思ったことか…!)
下の写真左手は、トゥーマ(Tuma)というチーズと玉ねぎたっぷり、右奥はリコッタチーズと玉ねぎたっぷりのスフィンチョーネ・バゲレーゼです。
実際に食べてみた結果
今回は2人分として、トゥーマのスフィンチョーネを半分購入しました。(これでたったの5€!安い…!)
食べ始めてすぐ、ホールで買わなかったことを後悔しました。
これは倍食べれる…(いや、食べたい)
生地がふかふかでとっても軽く、アンチョビの塩気、玉ねぎの甘みのバランスがちょうどいい。厚めにスライスされたトゥーマが贅沢にモリモリのっており、いい塩梅にとろけます。
「重たそうだから少しでいいかな」なんて思った方、
とりあえずその倍は買っておきましょう。
「ダイエット中だし…」なんて思った方、
大丈夫です。食べたら忘れます。
このスフィンチョーネ・バゲレーゼを食べるためだけにバゲリーアに行く価値、十分にあります!
店舗情報
Antico forno a legna Panificio Ragusa(パニフィーチョ ラグーサ)
営業時間 7:00~14:00 16:30~20:00
※ホームページはありませんが、公式Facebookページがあります。
※営業時間は前後する場合があります(イタリアあるある)
【行き方】
- Chiesa Madre(マドレ教会)を背にウンベルト1世通りを進みます
- 2つ目の角を右に曲がります(ちょうど左手にはおしゃれなバールがあります)
- 3ブロックほど坂を上ると左手にあります。暖かみのある可愛い看板が目印です!