ご存知のように、欧州では基本的に硬水です。日本で軟水に慣れている私たちには時に飲みにくく感じ、中にはお腹の調子が悪くなってしまう人もいるでしょう。
旅行中だとしても、いや、旅行中だからこそ、毎日飲む水には気を付けたいところ。
このページでは、軟水の見分け方とシチリアで買える主な軟水をご紹介していきます。
そもそも硬水・軟水って?
水には、マグネシウムやカルシウム、カリウム…といったミネラル分が含まれていますが、どれだけ含まれているかによって硬水か軟水かを判断します。
WHO(世界保健機関)の基準では、1Lあたりのミネラル含有量が、
- 硬度が120mg/L以上を硬水
- 硬度が120mg/L以下を軟水
と定めています。また、ミネラル含有量が100~200mg/Lを中硬水、それ以下を軟水、それ以上を硬水とする考え方もあります。
例えば、アサヒの「アサヒ おいしい水 六甲」は約40mg/L、日本コカ・コーラの「いろはす」は27~71.1mg/L(採水地による)で軟水です。
何をチェックしたらいい?
それでは、軟水かどうかを知るためには、何をチェックすれば良いのでしょうか?
ラベルに書いてある、
Residuo Fisso(総溶解固形分)
というところをチェックします。
総溶解固形分という意味で、要は「ミネラル分がどれだけ含まれているか」を表す数値です。言うまでもなく、この数値が低いほど軟水、高いほど硬水です。
シチリアで手に入る軟水
この数値をもとに、シチリアで購入できる軟水をいくつかご紹介します。
(※筆者が実際にシチリアのスーパーや飲食店等で購入したものだけ載せていますので、実際はこれだけではありません。)
Sant’Anna(サンタ・アンナ)- 22,0mg/l
Residuo Fisso(総溶解固形分)が22,0mg/lの超軟水。イタリア中色々な場所で販売されています。赤ちゃんの写真が載っていますが、これも軟水を見分けるのに重要なポイントです。
LEVISSIMA(レヴィッシマ)- 80,0mg/l
アルプス付近のお水です。こちらもイタリア中だいたいどこでも購入できます。80,0mg/lなのでサンタ・アンナよりは硬度が高いですが、十分に軽い口当たりです。
MANGIATORELLA(マンジャトレッラ)- 68.8mg/l
シチリア州とカラブリア州(イタリア半島のつま先)あたりのお水です。68.8mg/lなので日本でよく飲まれているのとあまり変わりありませんね。地産地消の意味もこめて、よく購入します。
Serricella(セッリチェッラ)- 70,0mg/l
これは左下の赤い〇に70mg/lと書いてあって分かりやすいですね。
シャワーも硬水です
もちろんシャワーのお水も硬水ですので、髪を洗うとギシギシ、ごわごわになってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
我が家では軟水に変えてくれるシャワーヘッドをつけていますが、旅行中は難しいかと思いますので、トリートメントを余分に持って行くなどして対策しましょう!
さいごに
本ページでは、シチリアで買える軟水についてご紹介しました。
レストランやバールなどの飲食店では選べませんが、可能な限り、スーパーやキオスクなどでは硬度を確認してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した水のボトルが見当たらない場合でも、ラベルを見て“Residuo Fisso”の数値が100mg/l以下のものを選んでくださいね。100mg/l以下のものが万が一見つからなくても、出来るだけ数値の低いものを選ぶようにするとよいでしょう。