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パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていた

パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていたシチリアグルメ

シチリアにはどんな小さな町でもパスティチェリア(お菓子屋さん)が1つはあると言ってもいいほど、ドルチェはシチリア人にとって切っても切れない存在です。

そして言うまでもなく、州都パレルモにもたくさんのパスティチェリアがあります。

リモーネ氏
リモーネ氏

約68万人が暮らすシチリアの州都ですから、当然と言えば当然ですね

日ごろから限定ものに弱い筆者ですが、パレルモを旅する機会に恵まれたとき、

とある修道院が超がつくほど伝統的なお菓子を作っている!

と聞き、行ってきました。

 

というわけでこのページでは、パレルモで行くべきお菓子屋さんを、

その「伝統」の理由から、そこで食べておくべきおすすめドルチェまで

徹底的にお伝えしていきます。

 

「パレルモならではのスイーツってあるの?」
「パスティチェリアがありすぎてどこに行ったらいいか困る!」

という方におすすめです。

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修道院でドルチェ?

これには、お菓子の起源が関わってきます。

シチリア発祥のお菓子は数多くありますが、実は修道院で誕生したものがたくさん。一番有名であろうシチリアの郷土菓子カンノーロも修道院うまれです

カンノーロ

パレルモの人々は昔、日曜日をまだかまだかと楽しみに待っていたもの。日曜日には修道院の特別な回転式ドア*を通じて、修道院で作られたカンノーロやカッサータをはじめ、いろんな美味しいお菓子が買えるのです。
*修道院の修道女たちは、外の世界と完全に区切られていたので、見られることはありませんでした

映画『ゴッド・ファーザーⅢ』でも登場したカンノーロ!
修道院で作らせたものでした。

ところが80年代からパスティチェリアが主流となり、財政難から修道院のお菓子作りは中止せざるを得ない状況に。その後、修道女の数もどんどん減っていきました。

パレルモのサンタ・カテリーナ・ダレッサンドリア修道院(Monastero di Santa Caterina d’Alessandria)では、2014年には修道女がわずか3人の状態になります。その最後の3人も他の街へと移り、まさに危機的状況になりました。

そんな中、修道院の伝統を復活させ、伝承しようと、2017年に修道院が博物館へと改装されます。

その中の一部、修道院に伝わる伝統菓子の部分を担ったのが、

I Segreti del Chiostro (イ セグレーティ デル キオストロ)

というパスティチェリアだそうです。

パレルモのおすすめパスティチェリア: I Segreti del Chiostro

I Segreti del Chiostro - 直訳すると「回廊の秘密」となるでしょう。

このchiostroは主に修道院の回廊のことを指すため、「修道院の秘密」と言ってもよいかもしれません。サンタ・カテリーナ・ダレッサンドリア修道院の中にあり、様々な修道院に伝わるレシピを再現しています。それが「秘密」というわけですね。

そのため、美味しいだけでなく、同じシチリア内でも、あるいはパレルモ内であっても、他では味わえない珍しいお菓子が多数。地域限定だけでなく季節限定のお菓子もあります。

アランチーノ氏
アランチーノ氏

地域・期間限定には弱いんだよな…

「この修道院のお菓子の伝統は、決して無くしてはならないもの、後世に残さなければいけないもの」

という強い想いのもと作られたとのことですが、流石はスローフード運動もスタートさせた国。どこか伝統を重んじるイタリア精神のようなものを感じます。

また、こちらでの収益は修道院の修繕や、貧しい人々に温かい食事を提供するための資金として使われます。美味しい伝統的なドルチェを体験できるだけでなく、誰かのお役に立てるのって素敵ですね。

パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていた

見た目も可愛らしい焼き菓子

伝統的なドルチェ、おすすめは

どれも伝統に基づくお菓子とはいえ、

  • どれがパレルモ限定のお菓子なの?
  • おすすめはあるの?

と迷う方もいらっしゃると思いますので、

実際に食べてみた結果、筆者のおすすめをご紹介します。

Fedde del Cancelliere(フェッデ・デル・カンチェリエレ)

一番のおすすめはこちら!

カンチェリエレ修道院というところで誕生したお菓子です。

アーモンドとピスタチオを使った生地であんずのジャムを挟んだものですが、どこか和菓子に似た雰囲気がありませんか?

パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていた

デリケートなのでやさしく持ち上げてください

シチリアのお菓子には、日本人にとっては甘過ぎると感じるものも多いですが、こちらは食べやすい甘さです。ピスタチオの色が出ている生地はしっかりと素材の味を感じ、優しい味のあんずジャムとクリームがよく合います。とてもデリケートなお菓子なので、持ち運び注意です。

Cannolo siciliano(カンノーロ・シチリアーノ)

シチリアを代表する郷土菓子カンノーロは、シチリア内であればどの町でも目にすると思いますが、このパスティチェリアでは、注文してから目の前でクリームを詰めてくれるのがおすすめポイント。

トッピングは4種類、好きなものを選べます。全部のせももちろんOKです。ちなみに、バディア・ヌオーヴァ修道院というところのレシピだそうです。

パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていた

クリームは注文がはいってからの後詰め

Trionfo di gola(トリオンフォ・ディ・ゴーラ)

こちらもパレルモのお菓子。ヴェルジネ修道院というところのレシピです。このお菓子はシチリアが舞台の小説『山猫』にも登場しています。

ご覧のように、周りがたっぷりのピスタチオで覆われています。贅沢ですね~。中はクリームとスポンジです。見た目以上にふわふわしています。

パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていた

周りは全面ピスタチオ!

 

その他にも、パレルモなどシチリア西部でよく食べられているクスクスを使ったドルチェもあります。筆者は残念ながらまだ未経験ですが(涙)、他の地域ではまず見ないので、試してみてはいかがでしょうか?

 

パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていた

生菓子は滞在中にぜひ

まとめ

パレルモで外せないおすすめパスティチェリアをご紹介しました。

パレルモに行くのであれば…いや、むしろこのお菓子屋さんに行くためだけにパレルモへ行く価値がある!といっても過言ではありません。

生菓子だけでなく焼き菓子も豊富に揃っています。とくに袋入りの焼き菓子は1か月程もつそうなので、日本へのお土産にもぴったりです。

  • 歴史と伝統の詰まったパスティチェリア
  • ここでしか食べられないお菓子がたくさん

店舗情報

パレルモの修道院がつくるドルチェは歴史と伝統が詰まっていた

修道院の入口

I Segreti del Chiostro

※カフェではありませんので、テーブルで食べられるわけではないです。ベンチのような腰をかけられるところはありましたが。包んでもらってホテルに帰ってゆっくり食べるのも◎。

※公式ホームページ(英語あり)では販売しているお菓子を写真付きで見られるほか、どんな材料を使っているかも表記されていますので、アレルギーをお持ちの方でも安心して購入できます。

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