シチリアは、実はスイーツ天国。
シチリア州内でも各地域に伝統的なお菓子があり、さらに季節限定のお菓子も加えると、数え切れないほどのドルチェが存在します。全部制覇しようと思ったらそれはそれは大変です!
ご飯もおいしいからね!
ということでこの記事では、シチリア全土で食べられるお菓子の中から、
”シチリアに来たらこれだけは絶対に食べるべき!”
という、優先順位の高いシチリアスイーツをご紹介します。
カンノーロ・シチリアーノ(Cannolo siciliano)
カンノーロを食べずしてシチリアのスイーツは語れません。
サクサクの生地の中にリコッタチーズを使ったクリームをたっぷり詰めたお菓子。シチリアを代表する郷土菓子です。
観光地の観光客向けのお店ではすでにクリームを詰めて売られているものもありますが、出来ればパスティチェリア(お菓子屋さん)など、注文してからクリームを詰めてくれるところで購入するのがおすすめ。
クリームを詰めたばかりの生地はサックサクです!
チョコレートクリームやピスタチオクリームなどもありますが、まずは定番のリコッタチーズクリームのものをおすすめします!
クリームにはチョコチップが入っていたり、トッピングにピスタチオパウダーやオレンジピールの砂糖漬けがのっているものもあります。
グラニータ(Granita)
ジェラートと並び、シチリアの夏のスイーツの定番。シチリア人はブリオッシュとともに夏の朝ごはんによく食べています。(もちろん朝ごはん以外にも食べますよ!)
「シチリアのかき氷」と説明されることが多いですが、かき氷よりもずっとなめらかです。イチゴや桃、レモンなどのフルーツ系からチョコレート、ピスタチオ、アーモンドなど、ジェラート同様いろいろな種類があります。
クリーム(伊語:pannaパンナ)はお好みでつけられます。無料のところがほとんどですが、お店によっては0.50€ほど別料金がかかる場合も。いわゆるホイップクリームのような甘ったるさは無くて美味しいです。
ブリオッシュは、真ん中のポコッと飛び出た部分(cappuccioカップッチョ)をまず食べるのがシチリアスタイルです!
ブリオッシュ・コン・ジェラート(Brioche con gelato)
conは英語のwithにあたりますので、その名の通り、ブリオッシュにジェラートを挟んだもの。
そのままでも美味しいジェラートですが、ブリオッシュに挟んで食べると、また一味も二味も違います!
特に、シチリアの暑い夏に、海辺で食べるブリオッシュ・コン・ジェラートは最高です!これは、外せないドルチェというよりは、”外せない経験”と言った方がいいかもしれません。
ただし、すごくボリュームがあるのでご注意ください!お腹いっぱいになってしまうかも。
カッサータ・シチリアーナ(Cassata siciliana)
カッサータも、カンノーロと並びシチリアを代表するスイーツです。スポンジの上にリコッタクリームを重ね、周りをマジパンで覆っています。
日本人の口には少し甘すぎるかなというのが正直なところですが、一度は食べておくべき。特に、腕のいいお菓子職人さんが作ったカッサータは、上品な甘さでとても美味しいですよ。
一口サイズの小さなcassatina(カッサティーナ)もありますが、甘いマジパンの比率がどうしても高くなるので、個人的にはある程度の大きさのものをシェアするのがおすすめです。
モディカのチョコレート(Cioccolato di Modica)
シチリア島南東部にあるモディカ(Modica)は、トリノ・ペルージャに並び、イタリア三大チョコレートの町の一つと言われています。
そんなモディカのチョコレートは、ザクザクという食感とカカオの豊かな風味が特徴。普通のチョコレートでは物足りなくなってしまうほどの満足感です。
モディカのチョコレートの製法は、1700年代のスペイン支配時代にアステカ帝国から伝わったもの。チョコレート職人たちが代々受け継ぎ、今も変わらない製法で作り続けられています。
夏でも溶けにくく、お土産に持って帰りやすいのも嬉しいチョコレート。シチリア滞在中は他のスイーツにお腹をとっておいて、チョコレートは日本で楽しむのも有りですね。
まとめ:シチリアのおすすめスイーツ【これだけは編】
シチリアのスイーツの中でも、これだけは外せない!というスイーツを厳選してご紹介しました。
- カンノーロ・シチリアーノ(Cannolo siciliano)
- グラニータ(Granita)
- ブリオッシュ・コン・ジェラート(Brioche con gelato)
- カッサータ・シチリアーナ(Cassata siciliana)
- モディカのチョコレート(Cioccolato di Modica)
シチリアはご飯も美味しいのでついつい食べ過ぎてしまい、「デザートまで入らない…」なんていうのはよくあること。
ご自身の胃袋のキャパと相談しながら食べすすめていきましょう。