タオルミーナといえば、シチリアの中でも大観光地のうちの一つ。
日本のシチリアを巡るツアーや、シチリアに寄港するクルーズ船のオプショナルツアーには必ずと言っていいほど旅程に組まれています。
「そんな大観光地なんだったら、ほとんど観光客目当ての観光客向けのお店しかないのでは?」
いえいえ、そんなことはありません!
1800年代から世界各国の観光客を受け入れてきたタオルミーナ。特に最初は貴族の保養地としても知られていたので、ずっと観光地として磨きをかけてきた場所。なかなかレベルが高いのです。
さて、この記事では、とくにお店選びをテキトーにしがちな(?)ストリートフードに関して、ストリートフード大好きな筆者が、タオルミーナのおすすめ店を美味しそうな写真満載でご紹介します!
地元民で賑わうお店
お店選びをするとき、”地元の人も利用するかどうか”も重要なポイントの一つですよね。
タオルミーナで1980年から続くロスティチェリア・ダ・クリスティーナ(Rosticceria Da Cristina)はメインストリートのすぐそばにも関わらず、地元の人で賑わう人気店です。
rosticceriaに対する日本語訳でしっくりくるものがないのですが(筆者の個人的な意見)、お惣菜屋さんとかデリカテッセンのようなものです。セルフサービス形式で、ストリートフードなど手軽に食べられるものが多いですね。
イタリア人は昼食が1日で一番重要な食事で量が多く、夕食は簡単に済ませるのが一般的です(仕事上できない人もいるので、もちろん人それぞれですが)。
このようなロスティチェリアでテイクアウトして、夕食に家族で食べることもよくある光景ですし、ちょっとしたホームパーティにも並びます。
メニューの一部をご紹介
さて、ダ・クリスティーナでは、どんなものが食べられるのでしょうか?
外せないのはシチリア名物のアランチーノ!
シチリアのライスコロッケです。一番左のとんがっているのが、定番のラグー(ミートソース)のアランチーノ。このとんがりは、シチリアのエトナ山をイメージしているそうです。
このライスコロッケ、パレルモ県ではArancin“a”(アランチーナ)と呼ばれますが、タオルミーナを含む東側では誰が何と言おうとArancin“o”(アランチーノ)。注文時はご注意ください。
定番のラグー(ミートソース)の他には、バター(一番シンプル)、ほうれん草、なす、フェンネルの葉、ブロンテ産ピスタチオなどがあります。
とんがった形のアランチーノは定番のミートソース♪
Pizzaは1ピースから注文可能
ピッツァももちろん美味しいです。このようなロスティチェリアだと、1ピースから注文できるのがいいですね。
おすすめは、タオルミーナのあるメッシーナ県のピッツァである“Messinese(メッシネーゼ)” 、あるいは “Tradizionale(トラディツィオナーレ)”とも呼ばれます。トマトにチーズ、アンチョビ、そしてエンダイブという葉野菜をのせるのがポイントです。
その他プリモやセコンドも
ストリートフードの他にも、プリモやセコンドが日替わりで提供されています。英語が話せる店員さんもいますので、今日のメニューが何か聞いてみてはいかがでしょうか。
さいごに
お店で食べるだけでなく、テイクアウト用にも包んでもらえますので、例えばホテルに帰ってワインを片手に食べたり、出発日であれば空港へ持って行ってフライト前に食べるのも可能です。プラスチックのナイフやフォークもつけてくれます。
ロスティチェリアでは1個から買えるので、色々試せるのも楽しいですね。ただ、1つ1つのサイズがなかなか大きくボリュームがあるので、買い過ぎ注意です!
女性だったら1個でお腹いっぱいになるかもしれません。グループで旅行されている場合は、いくつか買って分けるのもいいですね。
6種類の味のアランチーノが楽しめる食べ比べセットも出来た模様です!
店舗情報
ダ・クリスティーナはその人気から、2019年5月に2号店をオープンしました。
1号店も2号店もどちらも中心にあってアクセスはいいのですが、2号店の方が道が分かりやすいのでおススメです。特にプリモやセコンドは2号店の方がお店が広い分、品揃え豊富な気がします。
Rosticcerina Da Cristina【1号店】
住所:Via Strabone, 2, 98039 Taormina ME
※ドゥオーモ前の広場から、バールの脇の小さな階段を下ります。
Da Cristina【2号店】(2019年5月開店!)
住所:Via di Giovanni, 28, 98039 Taormina ME
※メッシーナ門近くのヴィットーリオ・エマヌエーレ広場から、ギリシャ劇場へと上がる道ではなく、その右側の下り坂の方を進みます。