私がこの世で一番好きな映画は『ニュー・シネマ・パラダイス』(原題:Nuovo Cinema Paradiso)なんですが、
学生のとき、午前十時の映画祭で初めて見て感動しました…(ノД`)・゜・。
チェファル(Cefalù)はそのロケが行われたという街ですから、私のシチリアで行きたい町リストの上位にランクインしていました。
それでなくとも、世界遺産として登録された大聖堂や、ティレニア海を臨む美しい海岸、可愛らしい街並みなど…見どころたくさんの町です。
そんなチェファルの旅レポ、今回写真たっぷりでお届します!
チェファルの大聖堂含む、シチリアの世界遺産の概要については下記記事をご覧ください。
旅のコンディション
参考までに、今回チェファルを訪れたときの旅のコンディションです。
- 季節 :冬(オフシーズン)
- 旅行形態:個人
- 日程 :1泊2日
- 移動手段:パレルモから電車
チェファルでの滞在自体は1泊2日でしたが、その前にパレルモで何泊かしています。パレルモの旅レポは別記事で扱います。
パレルモからチェファルへ
基本的に、シチリア内の移動はバスをおすすめしているのですが、パレルモからチェファルへの移動については電車でもバスでもどちらでもお好きな方でよいかと思います。
というのも、よく鉄道駅が町から離れていることがあるのですが、チェファルの駅は町のすぐそばにあるためです。
ちなみに今回、管理人は電車で移動しました。
車窓から見えるティレニア海、そしてだんだん見えてくるチェファルの町にウキウキしました!
所要時間もどちらも1時間程度で変わりませんが、電車の方がバスよりも本数が多いので予定がたてやすいかと思います。
ただ、バスの方がわずかに安いようです。
◆電車 ⇒本数が多く予定がたてやすい!
- 鉄道会社:Trenitalia(国鉄トレニタリア)
- 料金:片道6.20€
◆バス ⇒電車よりちょっと安い!
- バス会社:Sais Trasporti
- 料金:片道5.70€
チェファルを散策
チェファルに午前中に到着!お天気にも恵まれました。これから散策です。
チェファルは、海沿いのヴィットーリオ・エマヌエーレ通り(Via Vittorio Emanuele)と大聖堂から延びるルッジェーロ通り(Corso Ruggero)を頭に入れると分かりやすいです。
その2つの大通りを繋ぐように、細い小径が何本も走っています。本当に可愛らしい町で、脳内では勝手に『世界ふれあい街歩き』の音楽が流れ始めます。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ通りへと延びる海岸も、ずっと見ていたくなる美しさです。
下は翌日・早朝の写真ですが、捕れたての新鮮な魚を台車にのせて売りに来ているおじさん達がいました。こういう、町の一コマっていいですよね。
チェファルの見どころ
街歩きだけでも楽しいチェファルですが、見どころもたくさんあります。
チェファル大聖堂
2015年、『アラブ・ノルマン様式のパレルモとチェファル・モンレアーレの大聖堂』として、チェファルの大聖堂が世界遺産に登録されました。
この教会は未完のままだそうで、アラブ・ノルマン様式特有の金の装飾は一部だけになっています。
アラブ・ノルマン様式という観点から言うならば、パレルモのパラティーナ礼拝堂やモンレアーレの大聖堂ほど豪華絢爛とは言いませんが、そのシンプルさが美しい大聖堂です。
大聖堂部分は無料ですが、別料金で塔や屋上、回廊、ミュージアムなども見学可能です。
しかし…オフシーズンの真っただ中だったので、入れるのは大聖堂部分のみでした(ノД`)・゜・。
次回はちゃんと開いている時期にリベンジしてまたレポートしたいと思います!
【施設情報】Duomo di Cefalù・チェファル大聖堂
- 公式ホームページ(英語):https://duomocefalu.it/en/
- 開館時間:8:30-13:00/15:00-19:00 ※予告なく変更の可能性あり
- 塔、屋上、回廊、ミュージアム等は4月~10月のみの営業
波止場
ある意味、今回のメイン(笑)である『ニュー・シネマ・パラダイス』のロケ地です。
感動・・・!
この波止場からはチェファルの美しい街並みと、背後にそびえるラ・ロッカをセットで見ることができますが、本当に本当に美しいです。
ベンチもいくつか設置されていますので、この景色を見ながらゆっくり過ごすのも贅沢です。
ラ・ロッカ
波止場から見えた、ラ・ロッカ(La Rocca)。自分の足で登ることも可能です!
しかし、夕方16時半頃に行ったところ、チケット売り場の人に「17時まで」といわれ…30分で登って戻って来れる気がしなかったので諦めました(泣
ロッカの上から見るチェファルの町の全景とティレニア海はきれいだろうなあ…
オフシーズンでなければもう少し遅くまで開いているかと思います。なお、訪問当時の情報では、入場料は4.00€でした。
中世の洗濯場
海沿いのヴィットーリオ・エマヌエーレ通りにある、中世の洗濯場です。
その昔、チェファルの女性たちがここで洗濯をしていたそうです。水がすごくきれいで、今でも洗濯できそうな感じでした。
マンドラリスカ博物館
エンリコ・ピライノ・ディ・マンドラリスカ男爵が集めた数々のコレクションを展示しているのが、このマンドラリスカ博物館。オフシーズンでも開いていたので嬉しかったです。
大聖堂の塔とロッカをすでに諦めていましたからね…
大聖堂から波止場へと降りていく道、その名もマンドラリスカ通り(Via Mandralisca)にありますのですぐ見つけられるかと思います。
入ろうとしたのが閉館の1時間ほど前だったので、チケット売り場のおじさんが「我々のコレクションはすごく多いけど、それでも入るかい?」と聞いてくれました。
「いけるっしょ!」と思っていましたが…いや、本当に展示数が多かったです。絵画、出土品、硬化、動物の剥製、骨董品…などなどジャンルも様々でした。おじさんが本当に入りたいのか確認したくなる気持ちも分かりました。
公式ホームページによると、その数々の展示品の中でも、
- 『ある男の肖像』(Ritratto d’uomo)– アントネッロ・ダ・メッシーナ(Antonello da Messina)作
- 『マグロの商人』(Venditore di tonno)
がイチオシとのこと。
『マグロの商人』(Venditore di tonno)は、なんと紀元前380-370年頃のものだそう。紀元前とは思え合いほど、かなりいい保存状態で驚きです。
これをマンドラリスカ男爵が自分のコレクションにしていたのも、またすごいですよね。
残念ながら『ある男の肖像』(Ritratto d’uomo)はどこかに出張中でした。そんなこともありますよね…。
また次回訪れたときには、この目に焼き付けたいと思います!
【施設情報】Museo Mandralisca・マンドラリスカ博物館
- ホームページ:https://www.fondazionemandralisca.it/
- 入場料:6.00€
- 開館時間:9:00~19:00(イースター・イースターマンデー・元旦・クリスマスは 9:00-12:30/15:30-19:00、7・8月は23時まで営業)
おすすめグルメ
チェファルで管理人が実際に食べてみて「是非オススメしたい!」と思ったリストランテがあります。こちらから、ぜひ読んでみてくださいね。
さいごに
チェファルの街歩き、いかがでしたか。
小さな町なので、1泊2日でフルに使えばほとんど全部見ることができます。
ただしオフシーズンは閉まっているところも多いので注意です!
また、まだ『ニューシネマパラダイス』をご覧になっていない方は、ぜひ一度観てからチェファルを訪れてみてください!楽しさ&感動が倍増です。
さらに、美しいチェファルの街歩きの様子を動画にしています。ぜひご覧ください!