【世界遺産】モンレアーレの大聖堂+αへ行ってみた【旅レポ】

【世界遺産】モンレアーレの大聖堂+αへ行ってみた【旅レポ】 シチリアの世界遺産

パレルモ観光の際に外せないのが、郊外にあるモンレアーレ(Monreale)という町。

そのモンレアーレの大聖堂は世界遺産に指定されています。

 

モンレアーレに行って大聖堂内を見るだけなら、この記事は書かなかったでしょう。

そう。

モンレアーレ大聖堂以外のおすすめをご紹介したくてパソコンに向かっています!(ちょっと興奮気味!笑)

ということでこの記事では、せっかくパレルモ・モンレアーレに来たからには絶対行きたい、モンレアーレの大聖堂+αを旅のレポート形式で解説していきます!

「モンレアーレって何?何が見れるの?」という方はもちろん「モンレアーレ大聖堂だけ見ようと思ってたけど」という方も是非ご一読ください!

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モンレアーレへのアクセス

モンレアーレは”Monte(山)+reale(王の)”という名のごとく標高約300mほどの小高い山の上にあり、パレルモ市内からはバスで行くことができます。

パレルモからのアクセスについては下記記事をご覧ください。

【モンレアーレ】路線バスでの行き方徹底解説
よく知らない町で路線バスに乗るのって、ドキドキしませんか? 私は、シチリアはもとより、日本であってもドキドキしてしまいます! そんな超ビビりな筆者ですが、パレルモ市内からモンレアーレ(Monreale)へは難なくバスで行くことができました!...

おすすめは全エリアを周れるフルチケット!

大聖堂だけでしたら無料ですが、その他モニュメントエリアは有料です。

モニュメントエリアが、どのエリアか・どんな組み合わせかで金額が異なるのですが、おすすめは何と言っても全エリアを周れるフルチケットです。

全エリアを周れるチケットは、伊語ではComplesso Monumentale、英語ではMonumental complexと表記されています

無料で入れる大聖堂(Duomo)に加え、

  • 回廊(Chiostro)
  • 屋上(Terrazze)
  • 博物館(Museo Diocesano)
  • ロアーノ礼拝堂(Cappella Roano)

を見学できて12.00€です。

 

あ、いま「12ユーロってちょっと高いなあ…」って思いましたか??

思いましたよね。

 

安心してください、わたしも思いました。

 

でもそれでもおすすめしたいです。何より屋上を!

特別展示が開設されているときはチケットの値段があがることがあります。

フルチケットでモンレアーレの大聖堂を見学した結果

モンレアーレ大聖堂内と、フルチケットで周った中でも、

  • ロアーノ礼拝堂
  • 屋上 ★おすすめ★
  • 回廊

についてご紹介していきます。

大聖堂を埋め尽くす圧巻のモザイク

大聖堂内に入った瞬間。壁一面の金箔のモザイクに、息を呑むというか、言葉が見つからないという状態になりました。

心の中でだけ「おお…!」と声が漏れるような感覚。

モザイク画の面積は6000㎡以上あるそうで、創世記や旧・新約聖書の内容が描かれています。真ん中にはキリスト様、この写真には写っていませんが、左右の翼廊には聖ペテロと聖パウロがいます。

モザイク画にはラテン語やギリシャ語で説明が書かれているのですが、読めたらより一層楽しいだろうな~。

個人的には、写真(↑)の真ん中あたりの天井の装飾が細かすぎて感動しました(←語彙力のなさ)。

モザイク画はもちろんですが、幾何学模様の装飾が施された大理石の床にも注目です。

幾何学模様が美しい

キリスト様に向かって右側の翼廊にあるのは、モンレアーレ大聖堂を建てたノルマン王グルエルモ2世とその父親グルエルモ1世の棺があります。

この光の差し方!

モンレアーレ大聖堂がこのノルマン王グルエルモ2世によって建設されたのは1174年からと言われています。

シチリアらしいと言うと語弊があるかもしれませんが、異なる民族や文化を完全に排他するのではなく、ビザンチン・イスラムの文化を上手く取り入れ融合させて1つの美しいものを創り出すというのは、何だか奇跡のような気もしてきます。

「むしろ何で2015年まで世界遺産に登録されなかったの?」と思うほどに美しいモンレアーレ大聖堂。必見です。

シチリアは数々の異なる民族に支配され、大聖堂が建設されるノルマン時代の前、9~11世紀あたりはアラブの統治下にありました

ロアーノ礼拝堂

正面のキリスト様を見て右側の翼廊はグルエルモ1世2世の棺がありますが、左側の翼廊にあるのが、ロアーノ礼拝堂です。

こちらは有料エリアなのですが(といっても1.50€ほど)、ぶっちゃけ、「えーお金とるの?」って思いました(笑)

アランチーノ氏
アランチーノ氏

おい関西人

でも、入ってみると、いや確かに!と納得せざるを得ない、バロック様式の豪華絢爛な装飾でいっぱいの礼拝堂でした。

窓から入る光がまた美しさを倍増させる

さらに、ロアーノ礼拝堂があるエリアに置いてあったこの大きな絵。

芸術作品の感受性に乏しい私ですが(泣)、何故かこれにすっっごく惹きつけられました。

壁にかかっておらず、立てかけてあるから特別に感じたのでしょうか。いつもここに置いてあるのか、一時的なのかは分かりません。

屋上はどんなアトラクションよりも面白い!【おすすめ】

イタリア語が”Terrazze(テラス)”になっていたので、正直どんなものか分からずに入りました。

「テラスから絶景が見えるのかな~」ぐらいで、想像も期待もしていなかったのですが…(失礼な)。正直どんなアトラクションよりも面白かったです!

【旅レポ】モンレアーレの大聖堂+αへ行ってみた【世界遺産】

写真左の階段を登っていくところです

まるでお城にある秘密の通路に迷い込んだような気分!

ディズ〇ー映画で出てきそうな通路や階段を通りながら、約10分かけて大聖堂の屋上や屋根の上を周ります。

【旅レポ】モンレアーレの大聖堂+αへ行ってみた【世界遺産】

てっぺんです!

下記リンクから、そのTerrazzeに入ったときの様子をご覧頂けます。

≫Terrazzeの様子を見る

足音や風の音をそのまま楽しんで頂けるようにBGM等は入れておりません。また、ノーカットなので倍速で見るのをおすすめします。

完全にネタバレです。
「いつかモンレアーレに行って自分の目で見るんだ!」という人は絶対見ないでください!

回廊が美しすぎた

最後に訪れたのは、ベネディクト派修道院の回廊です。

大聖堂を正面に見て右隣にあります。大聖堂内からの入口はなく、一度大聖堂を出て、専用の入口へ向かう必要があります。

大聖堂の屋上(Terrazze)から見た回廊

2本1組になった柱には、1つ置きにそれぞれ異なるモザイク装飾が施されています。

ひとつひとつの装飾ももちろん美しいのですが、それが合計228本集まってできたこの回廊を歩くとなんだ心洗われるような気分になります。

数学的な美しさです

なお、この回廊にはお土産屋さんも併設されています。どこにでもあるようなお土産屋さんではなく、アーティスティックなお土産が並んでいるので楽しいですよ。

注意事項

他の観光スポットに関しても言えることですが、改めて記します。

開館時間

モンレアーレ大聖堂は急遽閉まることもあり得ます。特に午前よりは午後に閉まってしまうケースが多いそうです。

ホームページ等の情報は当てにならないことが多いので現地で必ず確認するとともに、滞在中はできるだけ早めに訪れるようにしましょう。

テラス(屋上)はバリアフリーではない

屋上テラスには、傾斜がきつい&幅の狭い階段がたくさんあります。手すりは十分にはないので、足腰の弱い人は気を付けましょう。

筆者が訪れたときは風も結構強かったです。きちんと踏ん張れる靴で行きましょう。ハイヒール等は言うまでもなくNGです。

施設情報

Cattedrale di Monreale・モンレアーレ大聖堂

モンレアーレ大聖堂

まとめ:【旅レポ】モンレアーレの大聖堂+αへ行ってみた【世界遺産】

モンレアーレの大聖堂+α、いかがだったでしょうか?

ポイントとしては、

  • 時間が許すなら全エリアを周れるフルチケットがおすすめ
  • 屋上テラスはアトラクションのように面白い!
  • 大聖堂が閉まってしまうこともあるから現地で絶対確認

大事なことなので2回言いますが、時間が許すならフルチケットがおすすめです。値段には値段なりの理由がある!と思わされた観光スポットでした。

せっかくパレルモに来たなら、モンレアーレに来たなら、次いつ来れるか分からないなら、いっそ全部体験してみてはいかがでしょうか?

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